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第7回 AiC竹本先生のインクジェット教室
賢く知っておこうインクジェット出力業者の一般的な積算方法

2.インクジェット出力サービス業者の原価項目

2  インク使用料

インクジェット出力の原価として誰しもが認知している原価に使用メディア代と並びこのインク代があります。
日本市場において使用インクはメーカー純正品が主ですが、純正インクよりさらに安価なサードパーティ製のインクが近年出回るようになってきています。インクジェット出力業者としては、この出力コストでウエイトの高いインク代を出来る限り低く抑えたいというのは当然のことと思います。
ここでインクをチョイスする時に重要なことは、水性インクの場合は選択判断として、メディアに対するインクの載り具合と発色性を吟味すれば良いのですが、屋外用となるとそれだけでは済まされません。サードパーティ製を採用する場合、一番重要な屋外耐候性がプリンターメーカーの言う耐候年数をギャランティができるかどうかと、基本的にプリンターメーカーの標準保証も受けられなくなります。
このことは、トラブル時にはオンコールスポット保守での高価な保守サービスを覚悟しなければならならないということです。プリンターメーカーとしては、プリンターの設計上ヘッドとインクの調整は一対のもので、他方だけ調整外のものを使用するのであれば、プリンターメーカーとしての保証が出来ないと言うことです。このように第三者インクの使用は、インクコスト等のプラスの面と保守や耐候年数等のマイナスの面の両方を充分検討されることをお薦めします。
インク使用量の算出方法は、ベタ、文字、写真、イラスト、グラデーション、濃度、パス数とインク吐出量がそれぞれ異なりますので、本来は一概には言えないのですが、メーカーが条件設定のもとで算出した金額がありますので、その数値を利用すると良いでしょう。また、インクについてもメディアと同じく歩留まりを考慮に入れておきましょう人間は必ず失敗するという前提が必要です。

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