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第7回 AiC竹本先生のインクジェット教室
賢く知っておこうインクジェット出力業者の一般的な積算方法

2.インクジェット出力サービス業者の原価項目

インクジェット出力サービス業者が製品の原価項目として認知しておかなければならない項目は、大別すると以下のように6つに分類することができます。

インクジェット出力業者が出す見積は、通常各メディア毎の平米単価で表現することが一般的ですが、平米価格で算出する販売価格に含まれる原価は、上記6項目の内訳が含まれています。 数年前のように販売価格に余裕があった頃であれば、比較的原価を気にすることなくどんぶり勘定の“込み込み価格”、所謂「通り相場」で決定されたとしても何ら問題が表面に出ることも無かったのですが、日本全国瞬時に情報が交錯する現代において、価格の地域間格差は縮小の傾向にあります。
当然受注確保に奔走するインクジェット出力サービス業者は価格の下げ合いに落ちいることになり、出力価格のデフレスパイラル現象が起きています。 ここで重要なことは、価格下落が進めば進むほど販売価格が原価に近づいている、もしくは原価を割っているという事に、自社の実情を何処まで把握し、そしてその対策を講じているかがポイントとなります。過去のどんぶり勘定での値決めで利益が出る時代ではないと考えなければなりません。
価格を決定する側のインクジェット出力業者も出力サービスを依頼する側も安心してお互いが信頼関係を築くために、経営上最も重要な原価に対して熟慮再考の必要があります。

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