初めての出力

2．インクジェット出力サービス業者の原価項目

1　　使用メディア原価及び在庫金額

国内外問わず多くのメディアが流通している現在、使用用途、機種別最適性、価格の3点を総合的に判断してチョイスされていると思うのですが、単に原価優先主義で行くと耐久性の面でトラブルを抱えるといったリスクを負うことにもなりかねず、その代償は経営を揺るがしかねない事態を招くことも予測しておかなければなりません。
一方、高価なメディアを使えば安心なものも多いのですがやはり利益面で経営を圧迫しますので、どのメディアを採用するかは各社共、自社のノウハウとなります。また、ユーザーの希望通りのメディアを取り揃えますとメディアの在庫金額だけでも非常に高価なものになり、またあまり使わないメディアは保存状態によりデットストックとう原価を圧迫する要因をはらんでいます。
知らず知らずのうちに増えてきている棚卸金額を集計して驚かれる経営者の方も多いのではないでしょうか。そして忘れてはならないのが、歩留まり率です。正規の出力m数に加算しなければならない面積が有るということを覚えておかなければなりません。
例えば、出力前後に必ず余白が機械的に必要です。次に色合わせを行う場合、指定色の色出しに1m以上は必要でしょう。そして出力の失敗は付き物です。この歩留まりも考慮に入れなければなりません。