6、まとめ
要約すると2005年まで経営環境は以下のようなことが起きると予想されています。
1、P2Pなどインターネットに強く依存する知識体型
2、ユビキタスネットワークがもたらすライフスタイルの変化
4、消費者から企業へのパワーシフト
5、知識や知恵、技術の流通・売買
6、“感性”の伝達が可能に
7、あらゆるモノがネットワーク化
8、情報発信力=提案力が問われるビジネス環境
9、国内:競争激化(デフレ)=得意分野特化、差別化、合理化の時代
10、国際:中国など、圧倒的なパワーを持った国家の脅威=人、技術、製品の輸出入、競争
故に例えば・・・
ビデオメールでプレゼンする看板屋さん、施工を専門にする看板屋さんの増加、日本中にネットワークを持ち、日本中から受注する小・中規模会社の増加・・・・
などは簡単に想像できる事でしょう。
ここまで、ITについてざっと見てきましたが、さらっと触れる程度ですから、わからない事もあるかと思います。
ご質問・ご意見につきましては、obara@kanban-navi.comかIT戦略マガジンまでお願いします。
HPを持っていない方へのメッセージ
HPをもっていない看板屋さんにに「なぜ持たないのですか?」と聞くと、「受注できると聞いたためしがない」とか「ITバブルがはじけた。やっぱりITはダメだ」といったことをよく耳にします。
今までお話してきたように、IT業界を中心にし、ビジネス環境は激変します。
そこで最初に問われるのは、「情報発信力」なのです。どんなに技術があっても、どんなに安くても(それが世界一でなければ)、本質的な競争力ではありません。なぜならば、未来のインターネットは、世界一安い商品を、世界一の技術を、今よりも簡単に探して来てしまうからです。ノウハウや暗黙知も、PtoP技術とユビキタスネットワークによって無力化する部分が増えてくると言われています。やがてインターネットと放送は融合し、人々の情報収集はインターネットに依存しはじめます。
当然のことながら競争は激化し、競争相手は世界中に広がっていきます。
その時に、あなたの会社の技術やノウハウを、効果的にアピールできていなければ、お客様はあなたを発見すらできないのです。
「お客さん」から仕事をもらう限り、お客さんに対しての情報発信力は必須です。そしてそれは同時に最小のコストで最大の武器にもなりうるものです。
その意味で情報発信力はあらゆる企業にとって極めて重要な要素になってきます。そのノウハウと技術は今から準備しなければならないのです。
ただし、大きなコストをかけるのはまだ得策ではありませんし、ITを過信しすぎてもいけません。短期、中長期に分けて戦略を練り、できることは今すぐはじめましょう。情報を沢山仕入れ、自分の中で加工し、自社の経営、コア・コンピタンスとすり合わせていくのです。
情報がたくさん流通すれば、元請けは当然のことながら競争が激化します。元請けの競争が激化すれば下請けも激化するのは当然です。大手も中小も、情報で丸裸にされたら発注者にとっての規模のメリットは少なくなります。ですから、「うちは下請けだから・・」とか、「小規模だし」というようにネガティブにITをとらえず、もっとポジティブに考えると良いでしょう。
情報発信力をつけるためのノウハウと技術は、コストをほとんどかけずに習得できるのです。HPや、コミュニティでの発言。これだけでもインターネットの本質、情報送受信の本質が少しずつわかってくる事でしょう。
さぁ、今すぐはじめましょう!
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