2、今後のインターネットを考える
現在のインターネットとその環境を確認した上で、では未来のインターネットは?ということについて勉強しましょう。大事なのは、むしろここからです。この部分を戦略的に考え自社に取り入れていかなければ、競争力は大きく低下すること確実です。インターネットで世の中が劇的に変わるのは、これからなんです。
2−1 普及率
総務省の発表によりますと2005年には8720万人がインターネットに接続し、世帯普及率は80%を超えるそうです。2003年(すぐそこ!)には、世帯普及率(固定網)が60.4%です。
また、政府のe-Japan構想によれば、2005年には2000万人が高速接続、1000万人が超高速(光ファイバー)接続の環境になるようです。(但しこの計画は予想を超えるスピードで進展しており、2年前倒し論もあります)
調査方法によって定義が違うのでなんともいえませんが、「インターネットに接続できる端末の世帯普及率」で考えますと、100%を超えるのはここ1年〜2年で確実に実現されると言われています。2005年には、200%を超えるとも300%を超えるとも言われています。いずれにしても、「一家に一台」の時代から「一人一台」もしくは「一人二台」の時代はすぐそこです。
2−2 インフラ
ヤフーのADSLサービスの登場で、日本は現時点で世界最高かつ最安のインフラをもつ国家になりました。今後もこの傾向は続くようです。
インターネットとインフラは切っても切れない縁です。ナローバンド(回線速度の遅い接続環境)のインターネットとブロードバンド(高速回線)のインターネットは、全くの別物だからです。このような情報には敏感になる必要があります。
2−3 その他の技術
Bluetooth
有線ネットワークである現在のインターネットから、無線を使ってのインターネットというものが登場しそうです。Bluetooth
(ブルートゥース)といいます。デバイスを問わず、パソコン、周辺機器、携帯電話、一般家電などのデータ交換が可能です。だから?と思われてしまいますが、これはインターネットでは非常に重要なポジションんを持つかも知れず注目されています。後述。
FOMA
NTTドコモが開始した次世代携帯電話。下り384kbpsで受信可能。通話品質も向上し、また、音声ファイル、画像ファイルの受信もストレスを感じない。モバイルテレビ電話化。
こちらも後述。
インターネット電話
そのまんま、インターネットを使って電話をする、というものです。仮に常時接続環境にあった場合、1ヶ月いくら掛けても金額は変わりません。また、ネットですので、当然市内、市外、国際通話などという境目はありません。もちろん、声(音声ファイル)だけでなく、画像や文字(チャット)などの送受信も可能です。いずれ固定網の電話も減少し、携帯電話やパソコンを始めとして通信機器に変わるとも言われています。
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