長い間、職人さんの手書き技術の表現から、カッティング文字シート貼りという機械革新が起こった事により、一気に時代は看板のデジタル化が進みました。それに併せて材料であるシートの改良も進み、現在では各国産シートメーカーは、施工実績も豊富に出来、実耐用年数が証明されている段階と言えます。
また、コスト競争の中で海外製も多く使われるようになって来ており、
「高価格、高品質の国産品」、「安価で中短期以下の使用目的輸入品」
という使われ方も一つの考え方として広まってきているようです。このような流れの中でカッティグ市場における信頼安定度については、ほぼ確立されてきているといえるので、ユーザーは安心して使用できる現状ができてきています。
それに対し大判水性インクジェット機が市場に出ておおよそ15年強。当初は屋内用、一部で屋外用として使われだし、その後溶剤系インクの開発と共に屋外用途としてのインクジェット機が急速に普及したことにより、屋外広告表現方法が飛躍的に進歩しました。
勿論この間、グラフィック出力という観点から言うと、静電記録方式が絶大な信頼を得、普及した事も確かですが、ここではインクジェット出力に的を絞りお話ししたいと思います。
屋外用途としてのインクジェット出力は、インク開発と共にメディアも今や国産、海外製含め非常に多くの製品が各メーカー、サプライヤーを通じ販売されています。
カッティング文字用のシートはそのシートに加工が加わらないので問題は無いのですが、出力用メディアはインクがシート表面に乗るとういう2次的要素が加わりますので、カッティング用シートのように簡単にはいきません。
そのためしっかりとした根拠の元に、そのインクに合った、また顧客要求耐用年数に合ったメディア選択が必要となることを、まずしっかりと認識しておかなければなりません。
兵庫県尼崎市出身。
生粋の関西人。
出力業界のカリスマ的存在。
第3回 インクジェット出力を
使って看板を作る時のベスト
マッチング
第5回 出力を頼む人から
見た 知っておくと得する主要
な国内外出力機の特徴