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11) フランチャイズ看板屋さんとアメリカのサイン事情  その1
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せっかくなのでここで、現地で聞いた情報以外のことを中心に、アメリカのフランチャイズ看板屋さんとその他サイン業界のことについても少しお話しますね。

アメリカではフランチャイズの看板屋さんは結構あって、3大フランチャイズだけでも1000店舗。合計2700店舗。ちなみに、他の国でも展開しているところが多いので、日本にはありませんが実はフランチャイズ看板屋さんというのは割と各国にあります。

ケーブルテレビやラジオ、ダイレクトメールやインターネット、各種専門誌で(本部が)コマーシャル活動をし、一般の方(といってもそういった広告担当関係者)には知名度があるそうです。フランチャイザーで大手企業(例えばバーガーキングとか)の看板を受注して、各地域のフランチャイジーが製作・施工なんてこともあるみたいですね。

勢力図としては最大手が「ファストサイン」さん、2番手が「サインアラマ」さん、3番手が「サインナウ」さんです。

アメリカではそもそも、ショップ形態の看板屋さんがたくさんあります。明るい雰囲気で、カウンターがあり、カタログを見ながら接客してくれる、そんなイメージと思ってください。決して日本の看板屋さんの「事務所」的なものではないですよ(笑)。あくまでショップです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、埼玉県のエフ工芸さんが運営されている「びびっと」さんがこんな感じじゃないでしょうか。日本にはほとんどない形態でしょうね。

日本で、ふつーの商店がセブンイレブンやローソンに変わって行った様に、板金屋さんがきれいなカーコンビニクラブに変わって行った様に、サインショップがフランチャイズ化していくことも比較的スムーズにいったのだと思います。歴史としては、フランチャイズ看板屋さんが登場したのは、少なくとも15年以上前のようです。


ところで市場規模ですが、アメリカのサイン業社全体の総売上は3兆6000億なんだそうで、看板屋さんの総数は5万社(2万5千社とも)。従って、一社あたりの平均売り上げは7200万。日本の平均売り上げよりも大きいので、各看板屋さん規模が多少大きいと言えますね。(電通が出している統計で、屋外広告やディスプレイの合計が6000億、全国の業者が2万社くらいと言われていますから、日本の場合1社あたりの売り上げは3000万となりますね。この辺の市場規模も諸説ありますので何とも言えませんが、一応補足として。僕個人の感覚としては、日本の看板屋さんの平均売り上げはもう少しあるんじゃないかなぁと思っていますけどね)。

ちなみに、今回訪問したローランドの社長さんは、「やる気のある業者は半分の2万5千社だ」と教えてくれました。他の統計でも、2万5千という数字を見たことがあります。「やる気」というのが何を意味するのかはわかり
ませんが、こちらの方が正確な数字のような気がします。これも個人的な意見ですので参考程度に。諸説あって不明。


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