ンー　やっぱり暑いッス

盆になっても一向に衰えを知らない気候　おれも衰えを知らない男でありたい！とつ
いつい願ってしまう今日この頃ですがット

（おれの回りのありがたい人シリーズ３　モータースのご主人）

猪突猛進のミッチー　この業界に入り後先考えず４年目で独立　最初は建築ブームに
目をつけ住宅塗装を始めた。毎日がペンキだらけの明け暮れ、やがておれの青春これ
でいいのかいと考え始め、遂には知人からの勧めでロイヤルゼリーの訪問販売に切換
えた　その時すかさず近所のある人が突如飲みに誘ってくれそれは止めろと言ってく
れた　その３ヶ月後ミッチーは元のペンキ屋に逆戻りしていた

建築業界の斜陽に伴いペンキ屋から看板屋に切換えたがなかなか業績上がらず、２０
年目にして見切りをつけようと決断した矢先、今度は取引先のモータースの主人が一
升提げてやって来た　少々の負債があるからと言って男が一度やろうと決心したこと
を中途で投げ出していいのかと酒酌み交わしながらの説教にミッチー感動、見栄はは
るなと言い残し自費タクシーで帰って行った人　その後従業員を解雇して一人でがん
ばってはみたものの３年後に見事沈没、現在至っている。

それからその主人とは約１０年の空白があったが、最近手に入れた乗用車を柱にぶっ
つけてしまい修理に出すはめになった、ついでにいろいろ説教をかまされてしまった
がミッチーには快い響きだった

改めて自分の過去を振り返ってみて、人生の転機にかかわってくれた人はズーッと覚
えているものだと思った

おれも人の転機にかかわれる男になりたいものだと思いつつ、ビール片手の高校野球
テレビうたた寝観戦の盆であった　なさけなかー