全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。 |
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第20回 〜小泉内閣を斬る小泉純一郎の選挙カーは目茶、かっこいい〜
茨城県 増子看板店 増子栄寿さん
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何年前かテレビで小泉氏の選挙カーを見た。
顔入りで、名前は筆文字で勢いのある字でした。
いつかは、そんなかっこいい選挙カーをやりたいものだと心に誓いました。
一昨年の冬あたりから、MACのPowerBookのプレゼンがお客様に受けいられ、
インクジェットの導入を考え始めました。
そして、昨年の春、ラミレスを購入しました。
時を同じく、衆議院選挙の選挙カーのお仕事が舞い込んできました。
データーは、候補者の写真はチラシからスキャン。これが失敗。
お葬式の写真のような出来映え。選挙事務所の人から大目玉。
その候補者のポスターを印刷している会社からMOでデーターを
もらい、どうにか仕上がりのいい生きている人の写真になりました。
ただ、やはり小泉氏の選挙カーには、ほど遠いものでした。
候補者自身の顔が、一番重要だったのです。
小泉氏の顔だったから、 かっこいい選挙カーだったのです。
うちの作った候補者は、怒った前森首相に亀井静香氏を足して、二で割った顔です。
人を騙せる器でないと、政治家ではないと常々思っていますが、
うちがやった候補者は、根が正直な方で、怒ると顔に出るし、応援に来てくれている
女性の前でも、平気で部下や身内を怒鳴ってしまう人なので、見事に落選しました。
親父から看板屋の跡を継いで、14年経ちましたが、はじめて、使わず当選祝賀会用布
看板を持って帰ってきました。帰りに風で真っ二つに折れました。
また、その後にも落ちがあり、実際に選挙にかかった看板代の請求書を持っていくと、
値切られました。これも跡を継いで、市議会・県議会議員選挙を含めて、 はじめてです。
誰も70歳過ぎのじじいに未来を託せというのが間違っているのです。
そのお歳なら次の世代へどうバトンを渡すか、考え、育てなくてはならないと
思いますが、いまだ、選挙への情熱は失せていないようです。(スゴイ!)
ただ、いい手(秘策)はまだ持っています。今度の衆議院選挙の立候補期限日の
1週間前あたりに、その候補者が脳溢血とか脳梗塞で倒れてくれれば、
打つ手はあります。(嘘でも、仮病でもいいから。)
息子を担ぎ出し、立候補させれば、当選間違いなし。
「親父が倒れました。若輩の私ですが、親父の代わりに国政で頑張らせてください。」
涙ものです。人情に訴えるのです。
人も騙せず、人を笑わせることも出来ず、人に涙の一滴も流せられない政治家に何が出来るか。
それでいうと小泉氏は、政治家だと思います。容姿もいいし、口も達者(言葉が上手
いのではなく、その場に合った言葉が使えるという意味。一例、国技館での「感動した。」)。
良い悪いでなく、少しの間だけでも、有権者(日本国民)に未来を感じさせてくれる
政治家の一人ではないでしょうか。
小泉内閣を斬る。という題でしたが、擁護した文章になってしまった。
どう転ぼうと、これだけ政治に関心を持たせることの出来た内閣がこれまでに無く、
それだけでも、褒めていい事だと思っています。
取り巻きのキャラの選出も上手い。塩じぃ(塩川財務大臣)・田中眞紀子など
漫画に書きやすい人ばかり。また、嫌われ者として、字の下手な扇千景(国土交通大臣)。
ゲゲゲの鬼太郎に出てきそうなキャラクターの坂口厚生労働大臣。
ここまで、そろえると、もう、上手すぎる。
参議院選挙も自民党の圧勝の気配濃厚。小泉におんぶにだっこの自民党に
魅力は感じないのだが。
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