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全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。

第12回 〜280円の牛丼の先に何かが見えてくる。
茨城県 増子看板店 増子栄寿さん

3回目のコラム、書くネタも無くなってくるのか。

今の時勢に合わせ、日々、思っていることを書かせていただきます。

吉野屋牛丼特盛・並の2杯時間差注文ユーザーの私としては、
すき屋の牛丼・カレーには、目もくれず、せっせと吉野屋に通っていた。

が、異変が起こった。 うちの近くに、すき屋が出来た。ちょうど時を合わせ、280円の大々的コマーシャ ル。
国道6号線沿いに、はためきはじめたあのインパクトの280円(並)ののぼりには、
一族みんなまでが心惹かれ、なびいた。 3杯食べても、840円。10名でも、2800円。

味だって、一週間に7食平気な自称カレー愛好家の肩書きも持つ私が食べても、
まずくはなく、牛丼・カレーのもつコンセプトも理解した。

甘い牛丼の後に、スパイシーで辛口のカレーですっきりである。
今では、うちの家計を助けてくれるようになった。
この世の中、半額か期間限定半額セールなのである。

看板屋さんに置き換えよう。

人の手で書いていた時代ならまだしも、シート文字貼りの時代、 コスト削減も出来るはずである。
まして、インクジェット時代の到来。加え、IT時代。 打ち合わせだって、メールで出来る。色付きFAXである。

そこで考えた。うちも半額セールが出来ないものかと。

条件付きで、ITからの発注・打ち合わせで、出来上がった看板は、郵送か。引き取 り。 取付無し。
これなら、半額いけるぞ。 頭の中では、出来るが、二の足を踏む。

でも、そんな時代が来ているのです。 昔のままで生きていける時代は過ぎたのです。
試しに、このコラムを読んでいる看板屋さんで、うちに騙される覚悟で、 一つ仕事を発注してみませんか。
面白い提案致します。

マクドの平日半額は、当たり前の世の中になった。
それに合わせ、ロッテリアも追随している。 こんなことを考え、日々、悩んでいます。
吉野屋で、特盛を食べ終え、「すみません」と言い、 お勘定なんだと近づいてくる店員さんに小さい声で「並一つ」と言って ニャっと笑われるのが、結構好きなあいおでした。

やはり、隠し味、赤ワイン入りの吉野屋の牛丼が大好きです。
こんなコラムでいいのでしょうか。

次回、「小泉内閣を斬る。(副題、小泉純一郎の選挙カーは目茶、かっこいい)」 こうご期待。

茨城県日立市小木津町 増子かんばん あいお
http://www.mashikokanban.com
eiju@mashikokanban.com