宮竹さんは看板業界にはめずらしい?インテリで京都大学から日商岩井で海外勤務を経られ、専門は材料工学だそうです。海外勤務時代にファイナンスや法律なども勉強されいわゆるエリート路線まっしぐらだったのですが、ひょんなきっかけから看板業界で会社を起こされてしまった(笑)そうです。一見バリバリの経営者なのですが実は技術が大好きな職人社長です。
宮竹さんの基本的なスタンスは「日本はアメリカより3年遅れている」というのもので、海外の動向を昔の人脈を生かしながらキャッチアップしてその事業モデルを日本に持ってきています。一番印象的だったのが「日本の大判インクジェットの市場規模」分析のグラフで、アメリカの市場の伸びのグラフを基にして「プリンタ販売の市場規模はもう頭打ち。でも、用紙とインクの市場は今から伸びていく市場」と数字を見せてもらいながら説明を受けました。さすがインテリ!(笑)すっかり納得してしまいました。
大判プリントに関しては「業界としては印刷業界と酷似している。中小での中途半端な参入は命取り。印刷業界と同じように、色やソフトのことを熟知した上で大型の出力機によるコスト競争になる」と予想されていました。
その言葉どおり、宮竹さんの会社が最も大切にされているのが「デジタルプリント技術」です。インクジェットの機械がハードだとすると、それを使うためのソフトの部分ですね。その技術に関しては「世界でも通用する自負がある。」とのこと、私も詳しい説明を受けましたが、やっぱり、、、さすが!
インクジェットにおける一番重要な部分を「デジタルプリント技術」に据えてシステム販売、消耗品販売、出力サービスというサービスを展開されているわけです。インクジェットのソフト部分を自社で確保しながら、商社時代の人脈を生かされ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地から最適なハードを組み合わせて、システムとして日本市場に投入するというのが目指す形で、そのシステムの第一号として中国から大型の出力機シルバーストームを輸入されて販売開始されました。
宮竹さんありがとうございました。また今度ゆっくり! |