当時から規格看板業界には三和プラスチックさんや立山アルミさんという巨人がおられたのですが
、オイルショックの背景の中「省エネブーム」がおきており「電気の要らない小型の規格看板」というコンセプトで商品を開発されました。
中でもロングセラーになっている、風力によって回る看板「ハロー」強風でも 倒れない看板「コロバン」が大当たりして美装さんの大きなブレイクスルーの
きっかけになったそうです。
さて、ヒット商品の開発で一躍会社の躍進を遂げた先代に変わって嶋崎さんが2代目を継いだのが4年前。会社に入ってから12年目のことです。
嶋崎さんは美装さんに入社する前は全く別の業界で営業などを経験され、マーケティング、流通、アドバタイズなども勉強されており既に古い体質になりつつある先代のやり方に新しい息吹を吹き込んできました。
美装さんの最も得意とする技術は「アルミのユニットサイン」です。このこと に関しては日本一を自負されており世界でも5本の指に入るという自信をお持
ちです。ただし、嶋崎さんのお考えはメーカーと言っても単に商品の「出来栄 え」という意味での品質の高さに留まらず、「顧客が満足できる商品」として
の様々な意味を含んだ品質の高さです。その中には当然納期や、価格も含まれ てきます。そのようなお考えの中で先代のコンセプトであった「小型」という
枠を取り外し、中・大型の規格看板の世界にも進出され、看板業者さんが「アルミユニットサイン」を利用して、より上流の業界、すなわちゼネコン・設計事務所・広告代理店・デザイン事務所、果ては国・県や各市町村などの役所に自信をもって提案できる環境を作る。そのお手伝いをすることによってお客様の満足を追求されています。
そのような背景の中最も得意とされているのが「公共サイン」や「病院サイン 」といった分野になります。アルミのユニットサインや公共の物件に関して困
ったらぜひ美装さんにご相談ください。設計の段階からアドバイスしていただ けます。
また、看板ナビでの投稿からも推察できるように嶋崎さんはどんどん新しいこ とにチャレンジされています。ITに関しては「車以上電話以上人以下」と捉え
積極的に活用されていますし、看板業界以外の業界にも積極的に挑戦されたり 、海外市場も視野に入れながらの戦略を考えておられます。
最後に、嶋崎さんは新しいことにチャレンジするという一面を持ちながら反面 、ご本人も認められる「古い人間」です。
「ここまで30年間の美装は看板屋さんにお世話になって成り立ってきた。それ は販売店さんに関しても同じで、現在の看板業界の無秩序な価格競争によって
、今までお世話になってきた方に迷惑をかける気は一切ない。」「業界がどん どん厳しくなって、皆さんが苦しんでいる。看板屋の皆様が競争力を持つこと
のできる商品を開発することが使命だ。
看板屋さんに信頼され共に発展できるメーカーになっていきたい。」今まで私 が会ったメーカーさんの中で最もその気概を持っているのが嶋崎社長の本質で
す。
嶋崎社長ありがとうございました! |