(だから「仕事がうまくいく人」の習慣)という本を読んだのだが、「生産性」の高さが成功への条件となる、という文章から始まっている。そして、その「生産性」を向上させるためにはどうしたらよいのか、ということを著者は書き綴っているのだが、これが結構面白かった。
その第1章の目次を省略して簡単に紹介させていただくと、
・仕事のやり方を継続的に改善する
・道具の保管場所を決め、整理をする
・使ったものはもとの場所に戻す
・やるべきことはメモする
・制限時間を設け時間内に終わらせる
・目標を設定する
・明確なイメージを持って行動する
・計画を立てさっさと終える
・再優先事項を明確にする
・やり遂げる粘り強さが大切
・まわりの人材に仕事を任せる
・すぐやる
その基本の一つ一つというのが、決して特別なことでも何でも無く、誰しもが、大人になるまでの間に、家庭や学校での教育を通じて一度は教わったことのあるような聞き憶えのある事柄ではないだろうか。
日常生活を快適に有意義に過ごすために必要な、ある意味、常識的とも思える習慣というのが、ビジネスにおいても根幹となる部分を支えているのだ、ということを認識できて、いい勉強になった。
それとともに大人になって仕事を営み、一人前の社会人のつもりで行動していながらも、実は子供の頃に親や先生から指導された事柄がしっかり実践できていない自分にも気付き、先達の教えの偉大さと自分の未熟さを強く感じたしだいである。
ビジネスにおいて様々な技術や、テクノロジーの活用が叫ばれているが人間がすることである以上、どんなに時代が進んでも、その基本は不変のものだろうと思う。
事務所や工場など自分の身の回りの環境を見渡してみて、「ローテク」部分の不備を改善し、自分の意識を改革することが、ハイテク機器とIT環境を活かすための基盤になるのだろうな、と強く感じた。
きっと子供の頃に教えられたこと、当たり前のことをしっかりと実践するだけでも大きな変化に繋がることもあるはずだ。
まみうだ工芸 大豆生田 洋
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