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全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。

第23回 〜パクリ
大阪府 デキシー 中島昭二さん


先日のニュースで、ユニクロがダイエーを訴えるというのがありました。
店舗のデザインをそっくりマネられたというもので、実際かなり露骨な「パクリ」でしたが意外にも世間の反応は小さかったようです。他にも商品パッケージをまんまマネたとして訴訟になっているものがいろいろありますが、驚くのは訴えられた側が「似ていない」と平気で言ってしまっているところです。

僕はモノマネはそんなに悪いことでもないと思います、多くのクリエーターも最初はいろんな人の影響を受けたりモノマネから始めたのではないでしょうか、そしてだんだん自分の世界を構築していくのです。

これに対して「パクリ」は完全なる悪意があります。デザインに行き詰まってパクる人もいれば、安直に始めから他人の作ったものをマネる人もいるでしょう、一番ひどいのは「売れてる」商品のデザインに似せて消費者の誤解を誘ってその利益さえパクろうとする人たちです。これば完全に「ドロボウ」です。

最近看板ナビ掲示板でもなにかと話題になっているホームページ作りですが、一時期(今も?)流行ったのがアップルのサイトのアクアインタフェースっぽいやつ。
まぁこれなどかわいいものですが、ネットショッピングの世界ではデザインをそのままパクられたという話をよく聞きます。これはマネたというようななまやさしいものではなく、ホームページのソース(ホームページを構成する書式)をそのままパクッて画像のみ差し替えたというものです。

ショップのオーナー達はそれこそ夜も寝ずに苦心してホームページを立ち上げています、それを安直にパクッてしまっていいはずがありません。
もっと悪質なものになると、自分は一切商品製作も在庫もせず、他人のショップのホームページそっくりそのままコピーして、注文先を自分のところに変更して、実際に注文がくるとコピー元のショップに注文して差益を得るというものまであります。これって犯罪じゃないの?

悲しいかな看板業界にも「パクリ」は横行しています、 自分はなんら創造的作業をせず、他人が苦労して作り上げたデザインやキャラクターをパクッてなんの罪悪感も持たないとしたら 悲しすぎます。
パソコンやフォントの低価格化、クリップアートの氾濫で、だれでも簡単に「らしい」ものが作れるようになった時代だからこそ看板屋さんは「オリジナル」にこだわってほしいと(自戒も込めて)思います。

参考URL
アップル
オンラインショップマスターズクラブ

 


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