タイトル | : Re^2: アクリの接着 |
記事No | : 7272 |
投稿日 | : 2003/04/12(Sat) 19:52 |
投稿者 | : フクちゃん |
たいへんひさしぶりに投稿いたします。 アクリ加工とサイン屋を兼業しています、 フクちゃんです。 タイトルを見て気になっていたのですが、 しばらくバタついててリアクションとり損ねてました。 ちょっと長いですけど・・・。
> 押し出し板というのは気泡ができにくい(溶剤がよく溶ける)ということですか?
ええっと、ざっくり言うと押出しとキャストは製造方法が違います。 専門書だとモノマーとポリマーの違いとかって書いていたと思いますが、一般的にはキャストは伸縮率が小さい・切削加工に向いている(焼付けがおきにくい)・炉曲げ加工に向いている・接着には多少時間がかかる(溶けにくい)・押出しより高価な場合が多い(すべてじゃないです。 乳半やトーメイなどは押出しにないサイズがけっこうあるので 取り勝手のいい場合があったりします) 押出しは逆と思ってください。 サイン業だと、伸縮率が小さいというのはけっこう重要だったり するので、板面などは、ほぼキャストを使われると思います。
> アクリに塩ビを接着というのは有効なんですかね〜?
うちはシートが出来る前からいわゆる行灯看板なんかも よく作ってましたが、(親父がですけどね・・) 切り文字はたいてい塩ビだったです。 接着には塩ビの接着剤(溶剤)を使ってました。 片方しか溶けないので強度はアクリ同士や塩ビ同士より 弱いですが、木口接着でもしない限り、十分だと思います。 人によってはアクリ溶剤と塩ビ溶剤を混合する人も いらっしゃるようです。が、溶剤が毛管現象で入っていく 途中で固まると手の施しようがないので、 比較的おねしょ状態になりにくいという意味でも 塩ビ溶剤だけでいいのでは?と思います。
あと、少し時間をおいて気泡が入るのは、 溶剤が固まる際の"ヤセ"が原因じゃないかと・・。 注射器で多めに流してやるか、(でもあまりはみだすと、 白化したり、溶けたあとが残りますが) いっそ透明度の高い塩ビの1ミリにして 上記のような方法はいかがでしょうか? そこにどれだけの強度がいるかはっきりわかりませんので 必ずとはいえませんが、よほど引き剥がし方向への 強い力がかからなければサイズ的には大丈夫だとおもいますが・・。
以上、なにかのお役に立てれば幸いです。 なれないもので、つたない文章で失礼しました。
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